2011年 02月 09日
つむじ風食堂の夜 |
出演: 八嶋智人 月船さらら 下條アトム スネオヘアー 芹澤興人
監督: 篠原哲雄
(「Oricon」データベースより)
吉田篤弘のロングセラー小説を実写映画化。
オール北海道ロケで“ちょっと不思議な日常”をノスタルジックに描いた、大人の為のハートウォーミング・ファンタジー。
ある夜、私はつむじ風食堂に足を踏み入れた。
そこには毎夜、古本屋、果物屋の青年、帽子屋、舞台女優といった風変わりな常連客が集う。
気後れしつつも、いつしか常連客になっていく私だったが…。
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021 つむじ風食堂の夜
とても素敵な作品でした。
そう、先日もここに書いたけれど、
録画したものを観ようとして、始まってすぐに、
「これは原作を先に読まなくちゃ!」と思って
原作を先に読んだということがありました。
原作は期待にたがわず、私の好きな世界でした。
無駄なものはなくて、ほしいものはあって、
なんていうかちゃんとふさわしい余白が正しく存在している
そんな感じの作品でした。
静かな夜と雨降りと風の匂い。
さてさて、そうしてこの映画化された作品。
これもまた私の好きな世界でした。
よかった。。。
映画化がこんなに成功しているのって、珍しい!
原作の雰囲気をまったく壊していないどころか、
むしろもっと魅力的になってる。
ちゃあんと大事なエピソードをひとつももらさず。
八嶋さんもぴったりはまってる。
音楽も物語のテンポも、いい感じでした。
きっと何度も観返すことになりそう。
ひとつだけ
舞台が函館なことにちょっと驚きました。
だって、原作を読んでいる間は、
頭の中の月舟町は、東京のどこか
ほんの少し下町の匂いもする
電車や温泉のある町だったから。。。
それが、道路が広~くて、道端の消火栓が黄色くて背が高くて、
雪がちらちらと舞う見慣れた風景だったのだもの。
八百屋さんの店頭での風景もあんなに吐く息が白いと
わぁ 寒そう。。。。
と、思ってしまいましたよ。
「ここ」と「宇宙の果て」の話。
とっても素敵な演出になってました。
それから「雨の机」も素敵だったな。
それにしても「二重空間移動装置」って
ほんとに素敵なセンスだと思う。。。(笑)
どこからも遠い、世界の果てにあるような小さな食堂の物語。
by childrenmammy
| 2011-02-09 23:08
| 映画