2011年 06月 27日
チルソクの夏 |
出演: 水谷妃里 上野樹里 桂亜沙美 三村恭代
監督: 佐々部清
(「Oricon」データベースより)
忘れられない恋がある。忘れられない夏がある。私たちは、七夕(チルソク)に再会する約束をした…。
1970年代の下関を舞台に、日韓高校生の淡い恋と友情を描いた純愛物語。
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044 チルソクの夏
始まり方と終わり方がロマンチックな作品でした。
モノクロームで始まる現代の陸上大会のシーン。
そしてラストシーン。
1970年代の空気感。
それがうまく描かれていて、
ちょっぴり切ないような懐かしい気持ちになりました。
(といっても、私が高校生活を送ったのは、1980年代なのだけれど)
百恵ちゃんの歌やピンクレディーの踊り、
当時の高校生の女の子たちの素朴なかわいらしさ。
友達との他愛ないおしゃべり、憧れ。
上野樹里はやっぱりちょっと秀でてるなぁ。
でも、この作品では、主人公の郁子がメイン。(当然だけど)
決して達者な演技ではないけれど、
そこがまた自然な十代の空気感を醸し出しているのです。
走り高跳びのシーンは、とても美しい。
そして早朝の町、新聞配達に走る彼女の姿も。
たった34年前のお話なのに、
いま現在の世界からすればずいぶん遠いことのようにも思う。
携帯電話もネット社会もなく、
韓国と日本の若者の互いの国への感情も
きっと大きく変化している。
けれど確かにあの頃の日本はこうだったのだろう。
携帯電話やメールがない時代。
手紙をやりとりする文通というものが
心を繋ぐ手段だったあの時代。
なつかしく思い出す。
by childrenmammy
| 2011-06-27 23:52
| 映画