2012年 01月 31日
洋菓子店コアンドル |
出演: 戸田恵子 江口洋介 蒼井優 江口のりこ 尾上寛之 粟田麗
監督: 深川栄洋
(「Oricon」データベースより)
辛い過去を抱えて生きる元・天才パティシエと恋人を追って上京した女が紡ぐハートウォーミング・ストーリー。
伝説のパティシエと呼ばれながら、ある理由でスイーツ界から身を引いた十村遼太郎。
今は製菓専門学校の講師をしながらスイーツ評論家をしているが、心に闇を抱えている。
昔馴染みのパティシエ、依子が経営する洋菓子店「パティスリー・コアンドル」に立ち寄った十村は、
恋人を追って上京したケーキ屋の娘に出会う…。
脚本:いながききよたか・深川栄洋・前田浩子
撮影:安田光
照明:中村裕樹
録音:林大輔
美術:岩城南海子
音楽:平井真美子
プロデュース:前田浩子 小榑洋史
主題歌:「明日、キミと手をつなぐよ」ももちひろこ(ユニバーサルJ)
製菓総合監修:上霜考二 (アグネスホテル東京 ル・コワンヴェール)
特別協力:辻調グループ校
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007 洋菓子店コアンドル
「60歳のラブレター」と同じ監督?!と、ちょっとびっくり。
だって、あの作品は本当にいただけなかった。
ラストシーンでは、あっけにとられてしまったこと、ちょっと忘れられない。
そして、この作品は、とても好きかも。
きっと脚本がいいんだろうなぁ。
なにより素晴らしいのは、役者さんたち。
戸田恵子の素晴らしいこと。
江口洋介も安心して見られるし、蒼井優もやっぱり。
蒼井優ちゃんって、特別思い入れがない女優さんなのだけれど、
大河ドラマの演技を見て、驚いたのでした。(龍馬伝)
そして、この作品でも、“いたこ”かと思うほどのはまり役。
実際に、自分のまわりにこんな女の子がいたら、
とても仲良しにはなれないだろうけれど。^^;
(鈍感でずけずけとしてて、強くて、黙っていない、猪突猛進)
そうそう、ずっと以前から、映画やドラマで目にしていて、
気になっていた女優さんがいたのですが、
名前が分からないままでいました。
でも、いつも演技が素敵で気になってた。
それが、江口のりこさん。
この作品でも素晴らしい役どころを演じています。
第一印象が変化してゆくという役をこんなに見事に演じられる人って
なかなかいないと思う。
さて、ストーリーとしては、はっきり言ってしまうと「べた」
なのだけれど、それが古臭くもなく
あざとくもなく見ることができるのは、
やっぱり脚本と役者さんたちの演技のおかげなのかな。
そして、物語の舞台である洋菓子店「コアンドル」のかわいらしさ。
ちょっとレトロな雰囲気と、味のあるインテリア。
ガラスの引き戸の玄関や、色とりどりのガラス細工の壁や、
波模様の硝子のパーテーションや、小さなグリーンたちや、
シャビーなオープンテラスや、たくさんのハーブが繁る庭…
細やかな思い入れが伝わるものたちがあふれてる居心地の良い空間。
それから、やっぱりなによりも、
小さくてかわいらしいきらめくお菓子たち。
それが見事に作られてゆく気持ちよいさま。
それらを見るだけでも、何度でも観たいと思える作品。
晩餐会のエピソードも、心ほんわか。
あ、海くんもよかったな。(イメージぴったり)
でも、一番心に強く残ったのは、
なつめ(蒼井優)と、まりこ(江口のりこ)の大げんか。
あんな風に想いをぶつけることって、あるんだな。。。
リアルやったなぁ。
(1月30日・31日 二回鑑賞)
by childrenmammy
| 2012-01-31 23:30
| 映画