2007年 01月 27日
どろろ |
「どろろ」を観てきました。
監督 : 塩田明彦
原作 : 手塚治虫
出演 : 妻夫木聡 柴咲コウ 瑛太 原田美枝子
中井貴一 杉本哲太 麻生久美子
劇団ひとり 土屋アンナ 中村嘉葎雄
賢帝歴3048年。大地の東の果てにあるその国では、数十年に及ぶ戦が続き、秩序を失った争いと荒廃だけがすべてを支配していた。そこには、戦国の世を憂う醍醐景光という武将がいた。影光は戦乱の世を治める「力」を手にいれたいと願っていた。そして、自らの野望をかなえるため、やがて生まれてくる我が子を48体の魔物に捧げ、見返りとして巨大なる「力」を手にする。かくして生まれた赤ん坊は、体の部位が無く塊のような姿で生まれ、景光の厳命を受けた母・百合によって捨てられてしまう。20年後…男装をした姑息な盗人・どろろは、ある砂漠の街で一人の男に出会う。
(goo映画 より)
妻夫木くん。
すごく!がんばってました!
半年くらい前から、本当に基礎からアクションの練習に励んだという彼。
見事に、わくわくする闘いのシーンを演じ切っていました。
ワイヤーアクションも殺陣もお見事!
でも、アクション映画だとは言いたくないと前々から言っていた彼。
見ごたえのある演技を見せつけてくれます。
魔物と闘って、ひとつひとつ身体の部位を取り戻してゆく過程で
だんだん感情を取り戻してゆく感じ。
憎しみを捨てようと葛藤するシーン。
なかなか。
それから、やっぱり柴崎コウ。
彼女の演技力も光ってます。
原作のどろろは子供だけれど、映画のどろろは子供じゃない。
なぜ?
その疑問は、彼女の演技を目の当たりにすると一気に消えてゆく。
感情を表さない百鬼丸のそばにいつもいて、
彼の思いを代弁する、百倍にしてぶつけてくる。
大切な相棒。
きっと、この映画に関する批評や感想は、
まっぷたつに分かれると思う。
でも、私は手塚治虫の世界を映像化したという事実だけで
もうすごいことだと思った。
純粋に楽しんだ。
身体の部位がない赤ん坊の百鬼丸に
育ての親“とうちゃん”が黙々と身体を作ってやるくだりは、
ブラックジャックを彷彿とさせる。
なつかしいブラックジャック・・・
そして、
奇想天外な魔物たちは、リアルで気持ち悪かったり、
はたまた、なんじゃこりゃ?というへんてこりんで笑えるものだったり・・・
そんなんだったのだけれど、
まるで幼い頃、ウルトラマンの怪獣たちにシンパシーを覚えながら
手に汗を握って戦闘シーンを見ていたような
そんな気持ちになったのだ。
そして、その魔物たちをばっさばっさと斬り倒し、やっつけてゆく百鬼丸!
もう!かっこいいのだ~~
美しさすら感じるその面立ち。。。
孤独で強い百鬼丸。
さて、そんな感じでありました。
でもって、なによりも、なによりもかっこよかったのは!
ラスト、エンディングロールが流れ始める前、
スクリーンが暗転するとともに、切り込んでくる彼の歌声!
あぁ・・・な、なんてかっこいいのでしょう。
泣けそうでした。
この歌の意味が、またさらに心に迫ってくるのでありました。
虚しさを抱えて 夢をぶら下げ 二階建ての明日へとTAKE OFF
灰になっても
諦めちゃまた始めから出直したりして
まだ自分を嫌いになれずにいるみたいだ oh oh oh
身体中に染みついている嘘を信じていく
・・・・
寂しさを背負って 恋に繋がれ 地下二階の過去からTAKE OFF
ハイエナのよう
つまずいて抜かれたけどびゅんと追い詰めて
ちょっと自分にプライドを取り戻せたのに oh oh oh
この手が掴んだものは またしてもフェイク
・・・
フェイク Mr.children
words by Kazutoshi Sakurai
by childrenmammy
| 2007-01-27 22:38
| 映画