2009年 08月 29日
冷蔵庫のうえの人生 |
アリス カイパース (著) 八木 明子 (翻訳)
冷蔵庫のドアにぱちんと留めたメモ。
母から娘へ、娘から母へ。
それは日常のありふれた風景を浮かび上がらせる。
買物のリスト、ささやかなメッセージ、伝言・・・
産婦人科で忙しく働く母と、15歳の娘。
二人がやりとりするメモだけで綴られた物語。
たぶん おそらく
いちばん難しい年頃であろう15歳の娘と
メモだけで会話するという日常のはがゆいこと。
でも、時間がない・・・
求めているのにすれ違う心。
お互いにとても愛しているのに。
日記という形式で表わすことができる世界があるように
メモ用紙のメッセージだけで表わされる物語。
細やかさが足りず、ちょっと物足りない気持ちもしたけれど
娘を想う母親の心。
共感しました。
by childrenmammy
| 2009-08-29 14:06
| BOOK