2016年 01月 21日
雪の朝 |
命の期限を告げられたからといって
泣いて過ごすのは
間違っているね
親が元気なうちにするのが、親孝行
それをしていなかったくせに
まだいかないでと泣くのは
私のわがまま
延命治療は、してくれるな
辛く、恐ろしく、
どうなるか分からない抗がん剤治療の副作用が待っているのなら
いっそ何もしない方が
そんな思いを変えたのは、
まだ十代の孫たちの未来を見たい
先立たれて淋しく泣き暮らす妻がかわいそう
その想いだけではなく、千々に乱れる想いがあったはず
逃げないで抗がん剤治療に挑むと決心した父は、
命には終わりがあると身をもって示そうとしてくれている
自分の生き様を
どんな風に行きたかを
見せてくれようとしている
ならば私は、素直なまっすぐな目で
その目をそらすことなく
父の背中を見つめよう
父と母のもとを、十八で離れ、
さらに遠くへ二十二で行こうとした時、
「麻美よ、人生は、あっとゆう間じゃぞ。
好きなように生きろ。」
そう言って私の目をじっと見つめた父
あの夜を、私は何度も何度も思い出しながら
ここまで来た
何度もあの夜を 繰り返し
姉妹の中で一番わがままで
一番両親を困らせた
ずっと心配かけてばかりだった
そんな私だから こんなところにいるのかな
こんな遠くに
命を大切に
定型文のように使っていたかもしれない
その本当の意味を噛みしめています
自分に今できること
しなければいけないこと
父が病を得たことを知らされた日から
一か月半
今、私が思うこと
by childrenmammy
| 2016-01-21 10:49
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