2006年 04月 11日
ネバーランド Finding Neverland |
劇作家ジェームズ・バリが、未亡人シルヴィアとの出会いをきっかけに、名作「ピーター・パン」を書き上げるまでを描く感動作。
* * *
大好きなジョニー・デップと、
「チャーリーとチョコレート工場」の子役、フレディ・ハイモアの競演。(あえて、競演)
ジョニー・デップの 静かな 余裕のある演技は、
とてもこまやかで、心を惹き付ける。
それでいて、ところどころ くすっと笑わせる。
やさしい笑顔
あたたかいまなざし
大好きな 彼の作品に また出逢ってしまった。
人一倍感受性の強いピーターの役を、
フレディ・ハイモアが 悲しいほどうまく演じている。
何度も胸が苦しくなった。
イギリスの美しい緑の風景、
公園や草原。
ジギタリスが咲き、涼しい風が吹き抜けるような
静かなひっそりとした山荘の夏。
ビアトリクス・ポターの世界を、少し垣間見るよう・・・
イギリスの古い調度品や、ファッションも見る事が出来て、
イギリス好きには、うれしい作品でもある。
おなじみの「ピーターパン」の作品の
かけらが散りばめられていることも、楽しい。
劇作家ジェームスと未亡人家族との触れ合いは、
心温まり、美しいものではある。。。と、思う。
でも、私は、妻の孤独の心がたまらなかった。
なぜ、妻をこんなになるまで 顧みてあげなかったのだろう・・・
お互いに問題はあるのだろうけれど、
それでも、女性の立場から見れば、
なんとも悲しかった。
それから、一番心に残ったシーン。
シルヴィアの長男が、母親の事を思う気持ちに
胸を打たれたジェームスが、
「Boy has gone・・・」とつぶやくシーン。
少年は去ってしまった
少年が大人になってしまう瞬間・・・
子供は永遠に子供ではいられないのだ。
目覚めるたびに、大人になってゆくのだ。
いつのまにか しらないうちに
by childrenmammy
| 2006-04-11 14:52
| 映画